20170714

扉を開けて、星空へ飛び出す。
赤い星と踊って、青い星と歌って、黄色い星には投げキッスを。
星影たちと夜更かしパーティー。
近づいてくる朝に気づかない振りして、でも見逃さないよう気をつけて。
朝が来る前におうちに帰らなきゃ。

また夜が来るまで、おやすみ。

20170327

夜の海を、小さな舟が分けていく。
少年を乗せた舟は、ただ前へと進み、海を分け、分かたれた海は舟の後方でまた一つになる。

「どちらへ?」
星の一つが問いかける。
「知らない」
幼い声が答える。
「どこかへ」
星たちがまたたく中、舟はまっすぐと夜の海を分けていく。

20170315

空には無数の星が輝いている。
「ここから見える星の光は、ずうっと前の光なんだよ」
「そうなの?」
僕の声に、隣で頷く気配。
「何百年、何千年、何万年も前の光」
空と僕の間には、途方もない時間が流れているらしい。
「もしかしたら、あの光は今はもうないかもしれない」
こんなにはっきりと光っているのに?

「きみはほしのそんざいをしんじる?」

咄嗟に何を言われたのかわからなくて振り返った。だれもいない。
空では無数の星たちが瞬いている。

20170225

花の刺繍、色とりどりで形も様々な無数のボタン、ふわりと広がるスカート、花柄の裏地、薔薇の香り、きらきらしたガラス片、遠い波音を運ぶ貝殻、濃紺の夜、月と星の会話――
楽園に眠る少女は、星を渉る少年の夢を見る。

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